後悔した事なんて山ほどあったし、全てが間違っていたと思っていた。



でもそれは百合が俺の側にいた事を全否定することになる。


百合と過ごした日々全てをなかったことになんかできない。


出逢って付き合えて、本当は良かったのだと、心のどこかで想っていたはずだ。



一人でも生きていけると思っていたあの頃。

誰よりも勝る力を持てば、強くなれると思っていたあの頃。



俺は本当の強さを知らなかった。



奈緒はブレない心を持っている。


傷つくことも恐れずに俺に向かってくる。



これが本物の強さなんだと気付かされた。




全てを話した日・・・


あの日お前は俺を丸ごと全部包みこんでくれたよな。