その時、


ガラッ


?「橘ですけど、兄貴いますか?」


扉が開いた音と同時に、そういう声も聞こえてきた。


橘って、あの橘のこと?


みんなは、風煉総長 橘 勇気を見た。


?「おっ、兄貴!」


声と共に、男の子が走ってきた。


あっ!


美空「もしかして、あの時の!」


?「え?あぁぁぁぁぁぁ!!!!携帯落とした奴!」


美空「携帯落とした奴はないんじゃない!?」


勇気「ストップストップ!美空、勇也!」


美空「勇也?」


勇也「美空?」


しばらくの間、沈黙が続いた。


勇也「こいつが美空って奴かよ!もっと可愛い奴かと思ったぜ」


美空「なんですってー!」


勇気「こらこら!美空、紹介するよ。こいつは、俺、双子の弟の橘 勇也。ちなみに、族には入ってない」


勇気って、弟の前だとなんか口調が優しくない?


もしかして、普段の勇気を見られてほしくないから?