リゴーン、リゴーン――…。 響き渡る教会の鐘の音。 「用意出来たか、舞咲?」 白のタキシードを着た彼が部屋の中に入って来る。 そして――。 「出来たよ、トシ」 純白のウェディングドレスを身に纏う私…。 今日、私は結婚する。 初めて恋した彼と――。 すると、彼は細くて綺麗な手を私に差し出して来た。 私はその手を触れようと手を伸ばした――。