お母さんが車で送ってくれるのに、なぜかお父さんと拓也も着いてきた。



そして、施設に着いた。



施設は意外にもきれいで…とても大きかった。




施設の中に入ると、施設の管理人らしき人と、あたしが入院しているときに担当だった、先生と看護婦さん…




それから、誰かは知らないが、先生であろう人と、私服を着た、年が30後半くらいの男の人があたしを出迎えてくれた。





「愛ちゃん、ようこそ!!施設"ヒカリ"へ!!あたしは、ここの管理人の江藤って言います。よろしくね。」




「井上愛です。よろしくお願いします…。」




あたしは、差し出された手を握り、江藤さんと握手を交わした。