あたしはその言葉に驚いたと同時に焦った。 いじめのことがバレたんじゃないかとか、自殺した理由を聞かれるかもしれないとか… そんなことを考えていた。 家族みんなの顔もどこか悲しそうで、暗い表情だった。 「な、何??お母さん…。」 すると、お母さんはあたしの両手を強く握りしめた。 「愛を施設に預けようと思うの…。」 「え…??」 あたしは、お母さんの言ってることが理解できなかった。 いや、理解したくなかった…