駐車場まで行くと、6人以上は乗れるくらい大きな車があった。


「愛ちゃんと律はここね!!!」


「わっ!!」


あたしと律は、お姉さんに押されて、一番後ろの席に2人並んで座った。


ち、近い…


あたしは、緊張でガチガチだった。


「悪いな、姉ちゃんのせいで。」


「え、いや、別に…。」


律が近いせいか、なかなかうまくしゃべれない。


「昨日、あいつらと会ってくれてありがとな。愛と友達になれて、すげー喜んでたから。」


「お礼を言うのはあたしのほうだよ。あんな素敵な人たちと友達になれて。あたし、すごいうれしかった。」


「そっか。」


律はそう言って優しく微笑んだ。


そんな律を見るのが恥ずかしくて、あたしは下を向いた。


これ以上、優しくしないでよ…


そう思ってしまうけど、どこかで期待してしまう部分もある。