でも、江藤さんは変わらずあたしのこともちゃんと見ててくれた…

「愛ちゃん、なんか元気なさそうだから…。あたしから、愛ちゃんにプレゼント!!」


やっぱ江藤さんを誤魔化すことなんてできないね…

…って、プレゼントって??


「プレゼント??」


「そう!!これこれ!!」


そう言って、江藤さんがあたしに見せたのは外泊届けだった。


「え…??これって…。」


「外泊届け!!この時期って、クリスマスにお正月に…。いろいろイベントが重なるでしょ??だから、外泊届け出す子がとても多いの。それで、遠藤先生と、斎藤先生に聞いたら、愛ちゃん外泊OKだって!!」


そっか…


もうそんな時期なんだ…


ここにいると、なんだか時間わからなくなって、全然気づかなかったな…。


「ちょっと考えてみます。」


「うん!!」


外泊…か。