聞こえる音は歩いて木を踏む音と風によって揺れる木々の音だけ。 風が吹けば吹くほど音は大きくなる。 何か不気味だな…。 早く帰りたい。 「ギャーッ!」 えっ、い今のは何!? 「っ、やっぱ何かいるな。」 「い、いるって!」 「行くぞ紗良。」 ズルズルと私の腕を引く炎君。 嫌~ 私は行きたくない!