* 誰だ、あの女を呼んだのは。 不快を現さないために、涼はせっせと箸を動かし続けていた。 今夜は悪友たちとワインバーに来ていた。 サークルの仲間たちと違い、やがては継ぐものがある仲間たち。 誰かが一緒に連れて来た女が、さっきから愚痴と称した自慢話を繰り広げていた。 いかに今まで付き合った男たちが、自分に夢中になり、束縛をするか。 「ちょっと遅く帰ってきた位で、どこに行ってんだとか、男と会ってきたんじゃないかってうるさくって。 うざくない?」 「うざい、うざい」 「でしょー」