”オモテの愛” そして ”ウラの愛”

次の瞬間、踊り相手だった講師の男にくちびるを合わせた。

講師は驚いたのと、突然の跳びかかるような勢いに、後ろによろめいた。

脇にあったソファーに二人で倒れこむ。

講師は驚きの声を上げて抵抗したが、綺樹の舌と婉然と笑って、ひたりと見つめる瞳に陥落し始めた。

綺樹を押しやろうとしていた手が胸と腰を捜し始める。

綺樹も講師のシャツのボタンを外し始めていた。