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今夜は自分の方が早かったのか。
リビングのライトを点け、キッチンに入ると冷蔵庫からペットボトルを出した。
コップに注がずに直に口をつける。
虚脱感にキッチンカウンターに寄りかかった。
何をやってるんだか。
最低な男になりたくないと思いながら、自分が繰り返していることはなんだろう。
そして、綺樹は気付いている。
パーティーなどの外出の夜、自分が何をしているか。
帰ってきて顔を合わせた時に、微妙な視線の伏せ加減で悟られているとわかっていた。
でも何も言わないし、これといった態度も示さない。
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