森を渡り、畑を抜けた風が綺樹の頬をなででいく。 今。 涼はどんな風景を見ているだろうか。 この写真集と同じだろうか。 目を閉じた。 そしてまぶた裏に思い描く。 涼が見ているだろう、夢に見ていた風景を。 見せてやりたかった風景を。 胸の中で、涼へささやいた。 私は、こういうやり方でそばにいるよ。 おまえの側に・・・。 "end" but "to be continued"