寝室に戻ると、ベットに腰掛けた。 思い出したかった。 幸せだったような気がするのだ。 全身で感じた涼のくちびると手の感触。 遠いところにいながら、感じた体の悦び。 しばらくして涼が離れて。 再び肌を感じた時、シャワーを浴びたのか、とてもいい匂いがして、暖かった。 そうだった。 とてもほっとしたんだ。 繰り返し耳元で名前を囁かれて。 愛しているという言葉と一緒に。