”オモテの愛” そして ”ウラの愛”


息が苦しくて苦しくて。

帰って来ないとわかっているのに、どこかで涼を待っている自分の中でおぼれている。

だけどこの状況は変えられない。

変えてはいけない。

まだ“その時”ではない。

さて、どうしようか。

綺樹は力なく笑った。