* 「指輪はどこのがいい?」 「指輪?」 「婚約指輪」 「いらない」 「じゃあ、結婚指輪」 流石の綺樹も考えた。 「そうだな。 それ位無いと、公的な場に出た時に不便だな」 そう言ったので、ブランドを勝手に決めて、綺樹の泊まっている部屋に呼んだ。 目の前に並べられる。 綺樹がこっそりとため息をついたのを聞き逃さなかった。