綺樹は体をこちらに返した。 瞳に光が点る。 「わかった。 協力してやる。 公的には夫婦になろう。 だけどプライベートは自由にしたらいい」 この決断に自分はなんと言えばいいのか。 別の透明な壁が新たに築かれたような気がする。 これは。 崩せるのだろうか。