確かにさやかからこの話がきた時に状況を聞いた。 自分が綺樹に結婚の電話をした後のことを。 眠らなく、そして眠れなくなってしまったこと。 睡眠薬に頼りすぎてしまうこと。 睡眠不足により、食べれば吐いてしまうこと。 吐いてしまうことで、睡眠不足による体力低下に拍車がかかり、点滴で凌いでいたこと。 カウンセラーをつけて精神安定を図っても無駄だったこと。 それを聞いてやっとわかったのだ。 綺樹の気持ちを。