* 繰り返し叩き下されるクワと鋤。 突き下ろしたクワと鋤を抜くごとに血が流れ出す。 やめろ。 やめろ、死んでしまう。 やめてくれ。 体がびくりと動き、それによって涼は目を覚ました。 目の前にある女の顔が誰か一瞬わからなくなる。 喉の渇きを覚えて、そっとベッドを抜けた。 厚地のカーテンを引いているのに、リビングは妙に明るい。 外をのぞくと満月だった。