あたしにはその間の、10ヶ月間の記憶がない。 ここの医者曰く、精神的なショックが大きすぎる為だ、ということらしい。 リュウ兄と隼人があたしの病室を出て行った後、あたしはベットに入った。 「…………………」 天井をぼんやり見ながら息をつく。 そんな話を聞いてあたしの頭はパンク寸前だった。 「……………」 父さんと母さんが死んでいる。 そして、夜一も。 「………っ…」 今まで何十人と殺してきたくせに、知っている人が死ぬのは嫌だ。 ツツゥーと頬に涙が伝った。