******* 「一先ず、ここまでできれば問題はないでしょう」 母さんが言ったその言葉は、これまでの修行を終わるということを指していた。 「ありがとうございました」 あたしはお辞儀をして、頬を緩める。 「あ。今日はもう日が落ちているから、帰るのは明日ね」 母さんは顔をほころばせた。