たぶん恋、きっと愛



ドアが、強く叩かれた。


息吹ちゃん!息吹ちゃん!と慌てた、太いような甲高いような不思議な声が、聞こえる。




「…うっせぇな!女が…来てるって言っただろがッ!!」


なんの気力も見せず、ゆっくりと服を身に付ける雅は、そんなやり取りを聞いているのかいないのか、自分の荷物を引き寄せた。



その!女のひとって!
まさか高校生の子!?

ちょっと!開けるわよ!!



叫ばれた内容に、初めて雅の手が、びくりと止まった。

引き寄せた荷物を、勢い良く床に落とすと、舌打ちして立ち上がろうとした息吹を、思い切り引き倒した。


厚そうなドアが開くか開かないか。


部屋に踏み込もうとした、角刈りの坂崎が、ひどく取り乱したように部屋を一瞥した時には。



雅は息吹を組み伏し、自ら唇を、合わせていた。