たぶん恋、きっと愛



「あの…あたし…もう友典さんと…話、できないんですか?」


宇田川と凱司とを交互に見やり、鷹野に泣きそうな目を向けた雅は、ゆっくりと宇田川の目をまっすぐに、見上げた。


する必要はありません、と、小さな声ながら、きっぱりと言い切る宇田川に、雅はひどく戸惑った色を浮かべる。



「が…凱司さん………」


恐る恐る、ためらいがちに宇田川を指差す。



「……親子だろ?」

極端でかなわねぇ、と片眉を上げておどけ、とりあえず早くコーヒーを寄越せ、と。

凱司はその金髪を掻き上げ、苦笑しながら軽く、話を打ち切った。



「鷹野、ほれ、茉莉花茶」

お前、買ってこいって言ったよな?
俺は、約束は違えねぇよ?


何かを含むように、ニヤリと笑う凱司に、鷹野は観念したように、両手を上げた。