たぶん恋、きっと愛



「…鷹野さん」

「ん?」


自分もストローを指につまみ、手のひらのシャンプーを付けた鷹野は、ゆっくりと吹いてみる。



「あたし、今ちょっと、変…でしたよね」


思いのほか上手く膨らんだシャボン玉。

少し重いのか、僅かに浮いては、ゆっくりと湯に浮いてドームを作る。



「ちょっとだけね」


雅も、差し出された鷹野の手から、シャンプーを付けて吹く。
切り込みを入れたストローから吹かれたシャンプーは、ある程度膨らむと、ぱちんと弾けた。


鷹野のストローから、虹色の渦巻く玉が、続けざまに舞う。




「あたし……何されてもいい、って…思ったの…」


濁った湯の中で鷹野をふと見上げて。

そのまま鷹野の膝から下に、遠慮がちに腕を回して。


申し訳なさげにその膝に、額を寄せた。