たぶん恋、きっと愛



だけど、と、鷹野は雅に相づちを打ちながら考える。


友典は、どこにいるだろうか。



凱司は。

学校に戻り授業を受け、終わったら自宅に帰って課題でもしとけ、と言わせたかったが、宇田川が言うこと聞かなくてな。

と、雅が見つかった事に安心したのか、苦笑混じりに、そう言っていた。



“言うことを聞かなかった”宇田川の指示を守っているとすれば。

友典は、今から帰る家の前に立っているはずだ。



……居れば、いいけど、と。

鷹野は、友典をよく知りはしないけれど。


自分なら、ただ立っているなんて、出来るわけない、と、そう思う。

友典とて、そうだろうという、確信にも似た思いがあった。




「鷹野さんは、レーズン、普通のとピンクのと、薄緑の、どれが好きですか?」


可愛い顔で、そんな事を訊く雅に、特別な想いがあるならば。



友典は、居るわけがない。



願わくば。

馬鹿みたいにそこに、突っ立っていれば、いいのに。