たぶん恋、きっと愛



「え、あ…ああ!一度凱司さんが連れてた子ね?」

あの子も息吹ちゃんみたいに綺麗な子だったわよねぇ、と頬を赤らめんばかりの男の腕をそっと外しながら、友典はその場に真っ直ぐに立ち上がった。



「…宇田川章介の子、友典です。訪いの前触れもなく、失礼いたしました。鷹野一樹の現在働く場を…教えていただきたく、参りました」


この、ややクネクネする大男は、父が信頼しているはずの男だ。
いつまでも偏見で引いていちゃいけない。と友典は強引に首を真っ直ぐに上げた。


息吹は、何事も無かったかのように、ひとつグラスを取り上げ、氷に、淡く濁った液体を注ぎ入れる。



「坂崎…、レモネード」

カウンターに、コトリとグラスを置き、そのままそこに肘を付いた。

値踏みするような目は、友典を面白そうに見つめ、癖なのかも知れないが、馬鹿にするように、顎を上げた。