たぶん恋、きっと愛



「…違うなあ、チャームはいいんだけど」


後ろにまわり、今日はあらわになっているうなじから留め具を外した。

やっぱり帰ったら髪を解こう、と、鷹野は首の後ろを人差し指で撫でると、生成りのストールを巻き直した。



「あたし、ネックレス買わないですよ? あれが…いいんです」

「…そう?」



手元から消えた、プラチナ。
あれがいいと、言う。

理由は言わないし、訊かないけれど、も。



「でも、これなら…いいかも」


にこっと笑った雅が手に取ったのは、ゼリービーンズをたくさん繋げたような、プラスチックの首飾り。

730円ですって、と、手首に巻き付けた雅の笑顔には、とても似合っているように見えた。


「じゃあそれは、確保しておこう」

「はい」


にこにこと。
嬉しそうに見える雅の手を取り、鷹野はその手首についたゼリービーンズのようなそれを、指先でなぞった。