色の綺麗な、パッケージ。
形の可愛い、瓶。
見たことのない、スパイス。
「鷹野さん鷹野さん!これ可愛い!くまのパスタ!」
「こっちも可愛いよ、ブラックベリーのジャムだって」
木目の綺麗な、ジュエリーボックス。
色硝子の透き通る、手鏡。
黒の曲線が滑らかな、スタンドライト。
「これ…いいなあ…」
「ああ、綺麗だね」
雅の見つめる、照明器具。
少し暗めに設定された店内で、柔らかい光がチラチラと揺れている。
きっと、真っ暗な中で灯したら、蝋燭の炎のような色合いだろう。
「全部見て、やっぱり欲しかったら買おうか」
「はいっ」
トルコ石の繋がった、首飾り。
乳白色の、カメオ風ブローチ。
繋がり方も様々な、シルバーチェーン。
雅は細い2連になったチェーンに手を触れながら、俯いた。
「…ネックレス…無くしちゃって、ごめんなさい」
そう。
雅にやったプラチナが、出てこない。
凱司に渡したと言っていたから、あいつが持っているのかも知れない。
凱司を責めるでもなく、それでもこっそり泣いていたのを、鷹野は知っていた。

