露出の増えた額に、鷹野のキスが落ちる。
「別に、謝るような事してないよ? 髪切って、指褒めてくれただけだろ?」
頷く雅が、怪訝そうに首を傾げて考え込む仕草を見せた。
鷹野の片手が、雅の指を絡め、片手で結い上げた髪筋を直すように、撫でる。
「うん、ほんと可愛く出来た」
なあ、凱司? と振り向いた鷹野の傍で、雅はまだ、わずかに沈んだ顔をしている。
「…雅、笑え。せっかくか…わいく、してもらったんじゃねぇか」
「可愛く、くらい噛むなよ」
「………」
雅の視線がふと上がり、照れくさそうに頬を染めて笑うのを、どこか気恥ずかしいような気分で、眺める。
よくもまあ鷹野は、恥ずかし気もなく可愛い、などと連呼できるもんだ、と凱司は、まじまじと見つめ、雅を手招きした。
だけど。
そっと鷹野の手をほどいた雅が素直に近づいたのを、くるりと後ろ向きにしてから、ゆるく抱き締めた。
耳許で、小さく囁く。
「…………っ!」
途端、声にならない息を詰まらせた雅は、頬を真っ赤に染め上げた。
しょっちゅう言えば良いってもんじゃねぇ。
一撃必殺も、有りだろう?

