「なんでバレましたかねぇ…」
しょんぼりしたまま、紙パックの苺オレを飲む雅の傍で、友典は呆れたように息を吐いた。
「あれじゃ…当たり前」
「そうなんですか?」
「………」
どうしてですか、と重ねて訊く雅に、友典の表情は変わらなかったが、雅を見る視線は、こいつ馬鹿なんじゃないか、という色がはっきり浮かんでいた。
「凱司さんが使う英語は……教科書英語じゃない。書き方も、イントネーションも、まるで違う」
面白く無さげに低く呟いた友典は、ため息を重ねる。
「…要するに、あたしが使う訳ないような英語なんですね?」
「……」
ため息と共に頷いた友典は、どうして凱司さんは、この女を傍に置くのだろう、と、眉をひそめた。
凱司が大事にしている人ならば、自分も守って行く、となんとなしに決めたはいいが、どうにもぼんやりしていて、ぱっとしない雅に、ひどく苛立った。

