「なんで…俺まで」
「宇田川お前、須藤の英作文、手伝ったか?」
職員室の、英語教師の机の前で、友典と雅は並んで立たされていた。
「英作文?」
ちらりと横を見れば、雅はあさっての方を向いていた。
視線の先では、他の教師がお弁当を開けようとしている。
「聞いてんのか須藤雅」
「…お弁当にケーキとは…侮れないですよね…」
広げたお弁当箱から、ちらりと見えた苺と生クリームに、雅が呟く。
「………雅さん」
小さく声をかけ、肘を突つけば、ようやく前を向いた雅が、目の前の英語教師に視線を戻した。
「…“雅さん”? 宇田川が?“さん”?お前らどんな関係…まさか妙なプレイ!?」
「英作文、誰かに手伝いを?」
思い切り胡散臭げに顔を歪めた英語教師に何も答える事なく睨み付けた友典は、雅の耳許にまで屈んで、小さく囁いた。

