たぶん恋、きっと愛



「せめて室内に居ろってんだ馬鹿が」


苛立たし気に呟き、傍に膝をついた凱司は、鷹野を振り仰ぐ。



「おい、肌焼けてんぞ。お前の得意分野だろうが」


首筋に指を当て、数秒、脈と体温を確かめた。

肩を、揺する。



「起きろ!!」

「はっ…ぃ…!!」


びくん、と体を震わせ、半身を起こした雅が、目の前の凱司の目に、一瞬怯えた。


睨むように見据える、青のかかった灰色の目が、真っ直ぐに雅を射抜き、すぐに溜め息と共に閉じられた。



「鷹野。この目も何とかしろ」


こんな泣き腫らした目でなんか、登校させられない。

打ちひしがれた色は無かったが、顔色は良くない雅を、引っ張り起こした凱司は、立ち尽くす鷹野に、その手首を渡した。



「鷹野は俺と反省会。雅は黙って色々冷やせ」



泣き腫らした目も。
赤く焼けた肌も。

その視野の狭い、偏った頭も。