「…ソレは食事じゃねぇと…俺は言わなかったか」
ほどなく帰宅した凱司が、頬を引きつらせて、呟いた。
凱司と鷹野の席には、温め直したロールキャベツの平皿。
雅の席には、綺麗にカットされた、チェリーパイ。
「だって、お腹いっぱいになりますもん」
いつの間にか、甘えるように口答えをするようになった雅は、濡れた赤いシャツを着替え、鷹野もまた、きちんと髪を乾かして黒のTシャツを着ていた。
「……まあ…いいけどよ」
時計を見やった凱司は、メシ食っていい時間でもないしな、と疲れたように呟き、ピアスを外した。
「改めて見ると、アクセサリーだらけですね…」
「あぁ?」
次々と外されるピアスを見つめ、次いで外されたネックレス、ブレスレット、最後に置かれた指輪3つの質量を、雅は呆れたように眺めた。
「…重たっ」
ブレスレットを持ち上げた雅が、筋肉付きそう、と呟いて笑った。

