「凱司さんだって…いつもと違う匂いする時あるし!…鷹野さんだって……」
ごめんなさい、勝手な事言って
と、顔を赤くした雅が俯いた。
「……シャワー、浴びてくる」
自分の掴まれた手を見つめ、泣き出しそうな笑顔を浮かべた鷹野は、そっとその手を引いた。
「ごめんなさい……ほんと、気にしないで」
申し訳なさそうに項垂れた雅が、何故そんなに縮こまるのか、解る。
鷹野がいつ、誰を抱こうが、傷付く事もおこがましい。
そう、思うように自己暗示をかけているに違いない。
「そこに、居て」
今、全部流してくるから。
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