「では雅さんがお一人ですね。こちらはやっておきますから、戻られては?」
宇田川までもが過保護かよ、と内心苦笑しながらも、凱司はちらりと友典を見た。
雅の言うように、友典は雅を好いてはいないだろう。
多分それは、やっぱり雅の呟いた通り、妬いているのだろうと思う。
「いや、いい」
「ですが…寂しがるんじゃないですか?」
「まだ、10時前だ馬鹿」
日付が変わる頃ではない。
1人で居られないなんて事があってたまるか。
「そう、ですか? でも女の子ですし、あと1時間もかかるようでしたら、帰って下さいね」
私が心配ですから、と笑った宇田川に、全てを見透かされている気がして、凱司は眉を寄せると、苦笑した。

