どうせ報告があるならば、と。
ダイニングカフェに来た4人は、麻の張られたメニューを眺めていた。
「焼きプリンがいいです」
「…メシを選べ」
「じゃあ…焼きプリンと…」
「プリン必須かよ」
呆れたような口調ではあるが、楽しそうな凱司を見つめ、友典は戸惑っていた。
自分が慕って止まない凱司が、自分よりも年下の少女と生活を共にしていると、父親から聞いたのは、つい先週だった。
友典にとって凱司は、父親の全てであり、自分の全てでもある。
大きく、強く、情に篤い彼は、幼い頃に初めて抱き上げられて以来、友典の憧れであり、絶対の存在であった。
「…だめですか?」
「…お前の中でチェリーパイは食事か」
納得し難い甘い空気に、友典の眉が寄せられていく。
そんな息子を、しっかり観察していた宇田川は、苦笑しながら、決まりましたか? と声をかけた。

