たぶん恋、きっと愛




「宇田川、この後の予定は?」

車を出しながら訊いた凱司の後ろに雅が、バッグを抱えて座っていた。

友典は緊張しているのか、元々なのか、背筋を伸ばしたまま、膝に手を置いている。



「この後は凱司さんに、ご報告して、息吹のいたアパートから店の方に荷物を運ぶだけです」



雅は、友典の姿勢が気になって仕方がないのか、何度か手を上げては、引っ込める、という不審な動きを2度繰り返すと、ひどく困った顔で、助手席の宇田川の肘をつついた。


「宇田川さん…友典さんを楽な姿勢にしたいんだけど…どうやって触ればいいですか?」


「は…」


いきなり名前の上がった友典は目を丸くするが、笑い出した凱司に、顔を赤くした。


「なんだ雅、また宇田川に叱られたか」

「…はい」


「友、危ねぇから、後ろ寄っ掛かっとけ」

「…はい」


凱司のひとことで、シートに深く座り直した友典は、眉を下げた雅から、つと目を逸らせた。