「よぉ、友典も一緒か」
「お久しぶりです」
「お待たせして申し訳ありません」
やっぱり頭の下げ方が、そっくりだ、と雅は、その後ろで黙って立ち尽くしていた。
「宇田川、お前、息子の学校知らなかったのか?すげぇ近いじゃねぇか」
指差した方向には、宇田川家の屋根の一部が見えている。
「す…すみません…今朝、行き先を告げたら…妻に叱られました」
車から降りないままの凱司が、後部座席を指した。
「とりあえず、乗れ」
「私が運転します」
「いい。お前は前。雅と友典は後ろだ」
目立つんだから早くしろよ、と苦笑した凱司に慌て、友典は後部席のドアを開けて、雅を見つめた。
「あの…あたしドア開けられるから…」
「…………」
「…雅、さっさと乗ってやれ」
苦笑する凱司が、金の髪をかきあげて、ますます父親に似てきたな、と笑った。

