たぶん恋、きっと愛




「あの……同じ学校、だったんですか?」


廊下を、3人で歩けば、どうしても目立つ。

宇田川は、その全身に刺青が入って居ることなど、想像も出来ないくらいには、甘い顔立ちと雰囲気を持っている。

友典は、濡れたような黒い髪を立たせ、父より僅かに高い背を真っ直ぐに伸ばして、伏し目がちに先を歩く。



「恥ずかしながら、全て妻に任せ過ぎてまして…息子の通う学校を……今朝知りました」


「え…ちょっと凱司さんに構いすぎたんじゃあ……」

ひきつった顔で見上げた雅に、宇田川は恥ずかしそうに眉を下げた。


「友典は、口下手ですが、それなりに武術なども心得があります。校内で困るような事があればいつでも使ってください」


ふと振り返った友典が、ちらりと雅を見、ゆっくり瞬きをした。


「ぶ、武術…ですか…」

校内でそんなのが必要になる事ってないような気がする、と雅は思いながらも。

ありがとうございます、と微笑んだ。