たぶん恋、きっと愛



「久しぶり~!加奈子は一昨日ぶり~! やっと須藤に会えたよ~!電話しようと思ったんだけど俺、番号知らなかった!」

あははは、と明るく笑う田鹿は、ずいぶんと日焼けし、加奈子と雅をいっぺんに抱き締めた。



「田鹿…雅に何してんのよ…沈められても知らないからね!」

「うぇ!?」


慌てて雅から腕を退けた田鹿は、そのまま真上に腕を上げた。


「駄目!? こんなのも駄目なレベル!?」


あわあわと一歩後退り、田鹿は雅にすがるような視線を向けた。


「し…沈め……?」

一体、どっちが何を言ったのだろう、と、ますます目が遠退いた雅は。

そんな事…、と曖昧に小さく呟く事しか出来なかった。



「そういえば、柳井先輩は…」


田鹿と柳井は、同じ弓道部だったはずだ。

夏休み中も、部活はあったと思う。



「ああ…先輩なら、しばらく脱け殻だったけど、もう大丈夫そうだったよ」