「雅さんに関する書類は、揃いました。これが通れば、18歳までは私の子として住所を宇田川家に置きます」
高校を出て18にもなれば、特に問題もないでしょう、と淡々と話した宇田川を、雅は振り返った。
「え、まだパパですか?」
「まだパパでは無いんです」
雅を振り返る事なく、早口で言った宇田川を、凱司は手を挙げて遮り、座らせた。
「鷹野に続き2度目とはいえ、面倒かけて悪いな。で、喧嘩の原因はなんだ?」
お前のキャラが変わるほどの、と付け加え、凱司はニヤニヤと笑った。
「喧嘩など、しておりません」
「じゃあ、雅が何をした?」
頑なに首を振った宇田川に逆らわず、凱司は訊き直す。
雅はあからさまに唇を尖らせ、それでもやや不安そうに、鷹野を見上げた。

