たぶん恋、きっと愛




「…どうして、キスなど?」


「ごめんなさい…したら…解ると…思ったんです」


畳に手をつき、肩を落とした雅に、心が痛む。


せっかく笑っていたのに。



「あたし…キスなんかで感じた事なくて…でも、凱司さんのも鷹野さんのも…そのまま、流されちゃいそうで…」

怖くなって、と小さく続ける。


「鷹野さんが…あたしはキスで感じる体質なだけ、って言ったんだけど…今まで…そんなこと無かったし…」

もしかして、本当は、恋だったらどうしようって…。



「だから、私で試そうとなさったんですか?」


怒るでもなく、淡々と真面目に問う宇田川に、雅は再び俯き、微かに頷いた。



「あたし、凱司さんも鷹野さんも好きだけど…だけど…駄目なんです。好きだけど、好きになったら、駄目なんです」


なのに、どうにかなりそうだった自分が、すごく浅ましく思えて、怖かった、と、雅は顔をくしゃりと歪めた。