もう少し先を行った所に、やけに路地が明るく照らされているのに気づいたからだ。 街灯では作り出せないような灯り。 それもスポットライトのように一カ所だけ。 (もしかして、本当にお店が?) 不安と期待と好奇心。 一番勝っていた期待が不安を押しのけた。 まるで導かれるようして、その灯りの場所まで向かう。 辿り着くと、灯りは間近で見るとクレヨンの橙色を思わせた。 そして、放たれる灯りの正体は……。