(あれ?あんな道あったかな) ふと、目線を十字路がある辺りから横に移す。 家の前の道の一本隣りに、細い路地があった。 自宅周辺の道はすっかり覚えたはずだったのに、まだ知らない道があったなんて。 しかも、家から近いというのに。 その路地は、また猫が好みそうな路地でもある。 (この住宅街にまさか、あるわけ、ないよね。商店街はすぐ近くにあるし) そう言い聞かせつつも、すっかり好奇心が湧き上がっていた。