笑い声がまだ続く中、声の方を見ずに急いで店を出た。 他の人からも視線を注がれ、いたたまれない。 クマとは私のことだ。 陰で言われているのは気づいていた。 でもあんな風にあからさまに言われたのは初めてだ。 早足で歩いた。 一刻も早くあの場所を離れたかった。 バクバク心臓がうるさく鳴ると同時に、ひやりと血の気が下がっていくのがわかった。 嫌な予感が胸をざわつかせる。