「ちーちゃんもちょっと食べてみる?びっくりするよ~」 「そりゃ見た目がもうびっくりだけど」 フォークで一口大に切って、芽衣子は私の皿に載せた。 私はためらいつつ、パクッと口に入れる。 「ね、どうどう?」 芽衣子は前のめりになって様子をうかがう。 「美味しい、けど、んー」 そう言いながら首を傾げた。 「私は好きだけどなぁ~」 私の感想に少ししゅんとした芽衣子。 拗ねた子犬のように表情豊かで愛らしい。