「芽衣子、今日あのドーナツ食べて帰ろう!ほら、新しくできたとこ」


「あ~、そうだね!前から行こうって言ってたもんね」



誘うと一気にほころぶ芽衣子の顔。


友達の小さな変化は逃すまいとするように、あれ以来特に表情には敏感になっていた。







学校から程近いところに、ドーナツショップができたのはつい最近のこと。


チェーン店ではなく、ちょっと変わったオリジナルドーナツが売りのショップだ。