驚いて声を張り上げてしまい、慌ててトーンを戻した。 「だ、だからって学校に来ないのは何か、ねぇ?テストばっか良くても」 「う…ん。出席日数もギリギリだって噂だしね」 自分のことを話題にされてるのを知ってか知らずか、彼はずっと夢中になって何か書いている様子。 しばらくして、ある男子が彼の元へやってきた。 「塚田ー!ここ教えて」 返事も待たずに、彼の机にバッとノートを広げて見せる。 クラスで一番のお調子者の、野球少年らしい坊主頭の谷(たに)君だ。