さすがにテストが近くなって焦って勉強しているんだろうか、そう思って見ていた。 芽衣子も気づいたのか、私に声を潜めながら話してきた。 「塚田君、久しぶりだね」 「うん。休み時間も勉強、してるのかな」 「あ~。でも塚田君てああ見えて成績いいらしいから…どうだろう」 「え?授業出てなくても?」 「うん、前のテストでもクラス内1位だとか、男子が騒いでたの聞いたことあって」 「うわわ~、まじか。それはすごいな」