写真部の部室に用があるため、芽衣子と二人で寄った放課後。 「あったー?フィルム」 「うん、ごめんね。付き合わせちゃって」 「いいよいいよ」 部室は地下にあるため余計に暗く静かな廊下。 二人の足音だけが響く。 私は静けさに負けないようにと素早く口を開いた。 「ね、芽衣子、何か嫌なことあったりしてない?」 「え?」 目をまん丸くして隣に並ぶ私を見上げた。