サプライズでクリスマスプレゼントをくれたり、スペシャルナイトに誘ってくれたり、本気で向き合おうとしてくれたり…。
いつだって、ちゃんと私を見てくれていたのだ。
私も初めて知った彼の姿が沢山あった。
でも、きっとまだ知らないこと、お互い沢山ある。
できることなら、もっと近くにいたい。
「…私も、塚田君の力になりたい。支えになりたい…。だって、塚田君のこと、大好きだからっ」
頭に触れていた手はそのまま、そっと頬に移り、今にも零れ落ちそうな涙を受け止めるように触れる。
「…まさかそんなこと、お前から言ってくれると思わなかった。やけに素直じゃん」
「…う、うるさい」
(やっぱり茶化された。…甘えるなんてむっ)
鼻先に感じる彼の匂い。
目が点になるほどの一瞬のうち、気づけば彼に抱きしめられていた。



